全国のロースターと来場者をつなぐ 長岡でコーヒーフェスにぎわう 石油ファンヒーターや加湿器のダイニチ工業株式会社も出展

スペシャルティコーヒーの魅力を発信するイベント「NIIGATA COFFEE FESTIVAL 2026」が5月23日、24日の2日間、シティホールプラザ アオーレ長岡で開催され、企業ブース「PR STORE」に出展したダイニチ工業のコーヒー機器が来場者の注目を集めた。

同イベントは、「感動、学びのある社会をデザインする」をコンセプトに開催される新潟県最大級のコーヒーフェスティバル。2017年にスタートし、当初は年2回程度開催されていた。新型コロナウイルス禍による中断を経て2024年に再始動し、今年は鹿児島県、熊本県、岩手県など全国各地からロースターやカフェ、スイーツ店など51店舗が出店した。会場には県内外から多くのコーヒーファンが訪れ、各店のコーヒーの飲み比べや交流を楽しんだ。

新潟県見附市から参加した荒川英裕さん・富美子さん夫妻(ともに50代)は、「今年初めて参加したが、とても良い雰囲気だった。どの店も長い列ができていて、食べたかった商品が売り切れていたのが少し残念。もっと早く来ればよかった」と話した。

主催の青柳拓郎さん(44)は、長岡市のGOOD LUCK COFFEE(グッドラックカフェ)のオーナーバリスタ。同イベントは、青柳さんが東京でコーヒー店巡りをしていた際、偶然訪れた東京コーヒーフェスティバルに感銘を受け、「新潟でもこうしたイベントを開いたら面白いのではないか」と考えたことをきっかけに始まった。

出店店舗についても、青柳さんたちが実際に足を運び、作り手の人柄や思いに触れた上で声を掛けているという。

青柳さんは「感動や学びを社会にデザインしていきたい」と話す。このイベントは、そうした感動や学びを共有し、人と人とのつながりを生み出す場でもある。

会場にはコーヒーだけでなく、さまざまな飲食ブースも並んだ。「コーヒーが主役のイベントではなく、コーヒーも楽しめるイベントにしたい」と青柳さん。「出店者それぞれが食材や商品の魅力、その背景にある物語などを発信している。このイベントを通じて主催者としては、そんな出店者の魅力をこの街の人たちに発信していきたい」と語る。

「学びと感動で街をデザインしたい」と語る青柳拓郎さん

また、こうした思いから、今回のイベントでは初めて企業向けPRブース「PR STORE」を2カ所設置した。そのうちの一社として出展したのが、新潟市に本社を置くダイニチ工業株式会社である。

ダイニチ工業のブースで製品の説明を聞く参加者

同社は石油ファンヒーターや加湿器の製造・販売で知られるが、長年培ってきた温度制御技術を応用し、コーヒーメーカー「MC-SVD40A」とコーヒー豆焙煎機「MR-SVF60B」を開発。現在は直販サイト「ダイニチWebShop」限定で販売している。

いずれもプロのバリスタ監修のもと開発された製品で、「MC-SVD40A」は焙煎度合いに応じた抽出設定や2種類の抽出モードを備えた4杯用コーヒーメーカー。「MR-SVF60B」は熱風式焙煎を採用し、家庭でも本格的な焙煎を楽しめることを特徴としている。

ブースでは開発担当者が製品開発の背景や機能を紹介したほか、実機を使用した試飲も実施。来場者はコーヒーの香りや味わいを確かめながら、製品の操作性や質感を体験していた。

同社によると、両製品は発売当初から好調な売れ行きを見せていたが、新型コロナウイルス禍をきっかけに自宅でコーヒーを楽しむ人が増えたこともあり、近年はさらに需要が伸びているという。

開発担当者の一人である高野優斗さん(33)は、「コーヒー好きの方々に直接製品の魅力を伝えられる貴重な機会だと思い、今回出展しました」と話した。

製品開発の苦労話について聞かせてくれた高野優斗さん

会場では、普段はオンライン限定で販売されている製品を実際に見て触れられることから、「自宅でも本格的な味が楽しめそう」「操作が簡単で使いやすい」といった声も聞かれた。

2日間で1万人を超える人々が来場したアオーレ長岡では終日活気に包まれ、JR長岡駅直結の会場はコーヒーの香りと来場者の笑顔であふれていた。

2日間で、多くの来場者でにぎわったアオーレ長岡

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