【絆が育んだ名誉】伝統の博多祇園山笠で新潟商議所の廣田幹人会頭が「台上がり」、福岡県人以外で異例の2度目大役

博多祇園山笠の「台上がり」を務める廣田幹人新潟商工会議所会頭(写真左)
新潟商工会議所会頭で新潟綜合警備保障株式会社の廣田幹人代表取締役社長が、7月13日に行われた「博多祇園山笠」の「集団山笠見せ」において、山笠と呼ばれる飾り山に乗って指揮をする「台上がり」を務め話題になっている。
「博多祇園山笠」は、毎年7月1日から15日にかけて開催される博多の総鎮守・櫛田神社の奉納神事。770年以上の歴史があり、重さ約1トンの山笠を舁き手(男衆)が担いで博多の町を疾走する勇壮さと、豪華絢爛な飾り山笠が特徴で、国指定重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている祭りだ。
山笠は「流」(ながれ)と呼ばれる複数の町で構成する町組織によって、行事一切の運営が取り仕切られる。中でも「台上がり」は流れの男衆にとって名誉な役であり、基本的には町内に居住しながら「舁き手」として長年貢献し、町内の古老や役員から信頼された者が任される。

出陣前に櫛田神社へ
例外的に、博多部を出て福岡部を走る「集団山笠見せ」(毎年13日に開催)では「知名士」枠が設けられ、著名人や企業経営者などが台上がりの役を務めるのだが、それでも福岡県人以外が山笠に乗ることは、高い障壁がある。ちなみに今年の「知名士」枠を務めたのは28名だが、廣田会頭以外は普段福岡県内に居住する人物ばかりだ。廣田会頭は「日本商工会議所副会頭」の立場で選出されている。2015年にも「台上がり」を務めており、今回が2度目の大役となった。

長年にわたって福岡の人と交流を深めてきた廣田氏
福岡県民でも出身でもない廣田氏が、伝統の奉納行事で台上がりを務めるまでになったのは、これまで新潟と福岡が繋いできた「絆」の賜物にほかならない。
2007年に航空会社が廃止を検討した「新潟―福岡」の航空路線が、新潟市で勃興した民間運動によって復活した。その中心にいたのが廣田氏だった。以来、廣田氏は、福岡の人たちと友好を深め、人的交流を根付かせていった。2015年には同じ福岡県、柳川市から観光大使の任も委嘱されている。
2025年12月、にいがた経済新聞のインタビューに廣田氏は「これまでの地方創生は、地方と東京の関係の上にありました。これからは地方同士の結びつきによる地方創生が求められる時代」と答えている。

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